睡眠時無呼吸症候群の治療
名古屋市緑区の「さくのやま内科・呼吸器内科」では、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群(SAS)の専門的な診療を行っています。私たちは、日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会専門医という3つの専門資格を持つ院長が、質の高いオーダーメイド医療を実践しています。睡眠時無呼吸症候群は、単なるいびきの問題ではなく、放置すると心臓病や脳卒中、あるいは生活習慣病の悪化を招く深刻な病気です。
日中の耐えがたい眠気や、ご家族から指摘される激しいいびきにお悩みではありませんか。私たちは、患者さんお一人おひとりの症状を丁寧に分析し、自宅で行える簡易検査から先進的な治療法であるCPAP(シーパップ)まで、専門性の高い治療を提供いたします。健やかな眠りを取り戻すことで、将来的な健康リスクを低減し、毎日を健やかに過ごせるようサポートいたします。緑区周辺だけでなく、豊明市や天白区からも通いやすい環境を整えています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主な症状とセルフチェック
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に10秒以上の無呼吸状態が繰り返される病気です。ご自身では気づかないうちに睡眠の質が低下し、体内の酸素が不足することで、全身にさまざまな悪影響を及ぼします。症状は大きく「夜間」と「日中」に分かれます。
夜間に見られる症状(ご家族の指摘など)
- 周囲を驚かせるような大きないびきをかく
- いびきが突然止まり、数秒から数十秒後に「ガハッ」と再開する
- 何度も目が覚めてしまい、中途覚醒を繰り返す
- 夜中に何度もトイレに起きる夜間頻尿がある
- 寝汗をかいたり、寝相が非常に悪かったりする
起床時や日中に見られる症状(ご自身の自覚)
- しっかり寝たつもりでも、朝起きたときに頭痛がする
- 口の中がひどく乾いていて、喉の不快感がある
- 日中に強烈な眠気に襲われ、会議中や運転中も油断できない
- 集中力や記憶力が低下し、仕事の効率が落ちている
- 常に体がだるく、慢性的な疲労感がある
これらの症状は、脳が一瞬だけ目を覚まして呼吸を再開させる「微小覚醒」が原因です。本人の記憶には残りませんが、脳は一晩中休まる暇がありません。症状の詳細については「呼吸器系の病気」のページも参照してください。
眠気のセルフチェック(ESS質問票)
日中の眠気の度合いを客観的に評価するために、ESS(エプワース眠気尺度)という質問票が世界的に用いられています。以下の8つの場面で、どのくらいウトウトしやすいか、それぞれ得点を付け、合計してみてください。(0点:決してない、1点:たまに、2点:ときどき、3点:しばしば)
- 座って読書をしているとき
- テレビを見ているとき
- 会議や映画館などで静かに座っているとき
- 車の同乗者として1時間ほど休憩なしで乗っているとき
- 午後に横になって休憩しているとき
- 座って誰かと話をしているとき
- 昼食後(飲酒なし)に静かに座っているとき
- 運転中、信号待ちなどで数分間停止しているとき
合計点数が11点以上の場合は、日中の強い眠気があると判断され、精査が必要な状態です。点数が低くてもいびきの指摘がある場合は、一度ご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群の原因:物理的要因と生活習慣
睡眠時無呼吸症候群の原因は、物理的に気道(空気の通り道)が狭くなることによるものが大半を占めます。睡眠中は全身の筋肉が緩むため、重力によって喉の周りの組織が落ち込み、空気が通りにくくなります。原因は一つではなく、複数の要因が重なっていることも少なくありません。
身体的な特徴による主な要因
一般的に肥満の方に多いイメージがありますが、日本人の場合は骨格的な特徴により、痩せていても無呼吸になりやすいという側面があります。
| 首周りの脂肪 | 喉の外側から圧迫することで物理的に気道を狭くします。 |
|---|---|
| 下顎が小さい | 顎の構造上、舌が喉の奥へ落ち込みやすくなります。 |
| 扁桃肥大 | 喉の奥にある扁桃腺やアデノイドが大きく、空気の通りを邪魔します。 |
| 鼻の疾患 | 鼻詰まりによって口呼吸になり、喉のスペースがさらに狭まります。 |
生活習慣による悪化要因
体質や骨格以外にも、日常の習慣が無呼吸を悪化させることがあります。これらを改善するだけでも、症状の緩和が期待できる場合があります。
| 飲酒 | アルコールは筋肉を過剰に緩ませ、喉の塞がりを助長します。 |
|---|---|
| 喫煙 | 喉や気道に炎症を引き起こし、空気の通り道を腫れさせます。 |
| 加齢 | 喉を支える筋肉が衰えることで、気道が潰れやすくなります。 |
喫煙習慣がある方は、呼吸器の健康のために「禁煙治療」のページも併せてご覧ください。専門医の立場から、禁煙のサポートも行っております。
睡眠時無呼吸症候群の病気の種類と分類
睡眠時無呼吸症候群は、呼吸が止まるメカニズムによって大きく3つのタイプに分けられます。多くの場合、喉の閉塞が原因となりますが、脳の働きが関係しているケースもあります。適切な治療法を選択するためには、このタイプを見極めることが重要です。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
最も一般的なタイプで、全患者さんの9割以上を占めます。呼吸をしようとする胸やお腹の動きはあるものの、喉の気道が物理的に塞がっているために空気が肺に届きません。強いいびきを伴うのが大きな特徴です。
中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)
脳の呼吸中枢から「呼吸をしなさい」という指令が届かなくなるタイプです。気道は塞がっていないのに、呼吸運動そのものが止まってしまいます。心不全など、心臓の機能が低下している方に合併しやすい傾向があります。
混合型睡眠時無呼吸症候群
閉塞性と中枢性の両方の特徴を併せ持ったタイプです。最初は脳からの指令が止まる中枢性の無呼吸から始まり、その後に喉が塞がる閉塞性の無呼吸へ移行するパターンが多く見られます。
これらの判別には、睡眠中の呼吸の状態や酸素飽和度を記録する検査が必要です。当院では自宅で行える簡易検査を実施しており、必要に応じて専門機関での精密検査をスムーズに調整いたします。
睡眠時無呼吸症候群の治療法:CPAPからマウスピースまで
睡眠時無呼吸症候群の治療の目的は、睡眠中の無呼吸を解消し、脳と体へ十分な酸素を届けることです。これにより日中の眠気が改善されるだけでなく、将来的な心血管疾患のリスクを下げることが期待できます。私たちは、重症度やライフスタイルに合わせた、適したアプローチを提案いたします。
CPAP(シーパップ)療法
当院で主に行っている治療法で、経鼻的持続陽圧呼吸療法と呼ばれます。睡眠中に鼻マスクを装着し、装置から一定の圧力をかけた空気を送り込むことで、喉の閉塞を防ぎます。
中等症から重症の方に精度の高い効果が期待できる標準的な治療法です。当院では、コンパクトで持ち運びも可能な国産の機器を採用しており、旅行や出張の際も継続して使用いただけます。毎月の定期受診で、専門医が使用状況を丁寧に確認します。
マウスピース(OA)療法
軽症から中等症の方が対象となることが多い治療法です。睡眠時に専用のマウスピースを装着し、下顎を少し前に出した状態で固定することで、気道を広げます。この治療が必要な場合は、連携している専門の歯科医院をご紹介いたします。
生活習慣の改善(生活療法)
肥満がある方の場合は、減量が非常に重要です。体重を1割落とすだけでも、いびきの回数が大幅に減少したという報告があります。また、横向きに寝る工夫をしたり、寝る前の飲酒を控えたりすることも有効な補助療法となります。
生活習慣病との関連については「生活習慣病について」のページをご覧ください。血圧や血糖値の管理と並行して治療を行うことが、健康寿命を延ばす鍵となります。
自宅での検査の流れと費用について
当院では、患者さんの負担を抑えつつ、精密な診断を行うための体制を整えています。検査はご自宅でリラックスした状態で行っていただけます。お仕事で忙しい方も、普段通りの生活の中で検査が可能です。
検査から治療開始までの5ステップ
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ステップ1:診察と同意
症状をお伺いし、日本呼吸器学会専門医の視点で検査の必要性を判断します。 -
ステップ2:機器の郵送
ご自宅に専用の簡易検査キットを郵送いたします。 -
ステップ3:自宅で測定
指先や鼻にセンサーをつけ、2晩ほど寝ながら測定していただきます。 -
ステップ4:返送と解析
機器を返却いただき、専門の解析センターでデータを分析します。 -
最終ステップ:結果説明と方針決定
約1ヶ月後に受診いただき、解析結果に基づいた治療方針を決定します。

簡易検査の結果、さらに詳しい調査が必要な場合は、1泊の入院で行う精密検査(PSG検査)が可能な提携病院をご紹介します。重症と診断された場合は、当院でスムーズにCPAP治療を開始できます。
料金の目安(保険適用時)
睡眠時無呼吸症候群の検査および治療は、一定の診断基準を満たすことで健康保険が適用されます。以下の料金は、3割負担の場合の目安です。
| 自宅での簡易検査(初診・解析料込) | およそ3,800円 |
|---|---|
| CPAP治療(機器レンタル・診察料込) | 月額およそ4,000円 |
CPAP治療を継続する場合、月に1回の定期受診が必要です。これにより、機器の使用状況や治療効果を継続的に管理し、不快感があれば調整を行います。生活習慣病の管理を並行して行う場合は、別途診察料が発生することがあります。
睡眠時無呼吸症候群についてのよくある質問
Q1. いびきがうるさいと言われるだけで、日中の眠気はありませんが受診すべきですか?
A1. はい、ぜひ受診を検討してください。自覚的な眠気がなくても、睡眠中に深刻な酸素不足が起きている可能性があります。酸素不足は血管に強いストレスを与え、高血圧や動脈硬化を進行させます。ご家族からの「息が止まっている」という指摘は、体からの大切なサインです。
Q2. CPAP装置はずっと使い続けなければならないのですか?
A2. 多くの場合、継続的な使用が必要となります。ただし、減量に成功して肥満が解消されたり、生活習慣が大幅に改善されたりすることで、無呼吸が消失するケースもあります。その際には、再度検査を行い、治療の中止やマウスピースへの切り替えを検討することが可能です。
Q3. Apple Watchなどのスマートウォッチで診断はできますか?
A3. ウェアラブルデバイスは、血中酸素飽和度の変化を捉えることができ、簡易的なチェックとしては参考になります。しかし、医療保険における正式な診断には、認められた専用機器での検査が必要です。「呼吸の乱れ」などの通知が出た場合は、受診のきっかけにしてください。
Q4. CPAPのマスクが気になって眠れない気がしますが、大丈夫でしょうか?
A4. 最初は違和感があるかもしれませんが、多くの方は数日から数週間で慣れていきます。現在はマスクの形状も改良されており、肌に優しいものや軽量なものが増えています。当院では患者さんに適したマスク選びや設定の調整を丁寧に行いますのでご安心ください。
院長よりメッセージ
「朝起きた時に疲れが取れていない」「血圧の薬を飲んでいるのに、なかなか数値が安定しない」といった悩みをお持ちではありませんか。実は、その原因が睡眠時無呼吸症候群であることは少なくありません。私は、日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会専門医という3つの専門資格を持つ、呼吸器疾患のスペシャリストとして、精密な診断に基づいた医療を提供しています。
名古屋市緑区作の山の地で、地域のみなさまの「健やかな呼吸」を守るのが私たちの使命です。睡眠時無呼吸症候群は、単に睡眠を妨げるだけでなく、糖尿病や心不全といった全身疾患と深く関わっています。特に、なかなか下がらない高血圧の背景に、眠りの中のトラブルが隠れていることは非常に多いのです。糖尿病との関連については「糖尿病の治療」のページも併せてご覧ください。
私たちは、お一人おひとりの骨格やライフスタイルに合わせた質の高いオーダーメイド医療を大切にしています。いびきや眠気の悩みは、周囲に相談しづらいこともあるかもしれませんが、どうぞリラックスしてお越しください。呼吸器の専門医ならではの視点で、熟睡を取り戻し、将来の病気を防ぐお手伝いをさせていただきます。緑区の薬師山や新海池公園の近くに位置し、みどり市民病院からもほど近い当院で、みなさまのご来院をお待ちしております。
