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家族に「寝てるときに息が止まっている」と言われたら?――自覚がなくても受診が必要な理由

[2026.04.26]

「妻から、寝ている間にいびきがひどいだけでなく、時々息が止まっていると指摘されました。自分では毎日7時間は寝ているし、日中に耐えられないほどの眠気があるわけでもありません。周りが騒ぎすぎな気がするのですが、本当に受診する必要があるのでしょうか?」

ご質問ありがとうございます。ご家族に「息が止まっている」と指摘されると、驚いてしまいますし、少し大げさに感じてしまうこともあるかもしれません。

実は、当院の専門外来に来られる方の多くが、あなたと同じように「自分では困っていないけれど、家族に心配されて来ました」という方々です。なぜ自覚症状がなくても受診が重要なのか、その理由を詳しく解説します。

寝ているつもりでも脳は覚醒しています

「7時間寝ている」と思っていても、無呼吸がある方の睡眠は、実は細切れの状態になっています。息が止まると、脳は窒息を防ぐために一瞬だけ目を覚まして呼吸を再開させます。この一瞬の目覚めは数秒間のため本人の記憶には残りませんが、一晩に何十回も繰り返されることで、睡眠の質は著しく低下します。

いわば、「寝ている間ずっと、数分おきに誰かに起こされている」ような状態なのです。これでは心身の休息が十分に得られるはずもありません。

いびきは体から発せられる危険信号です

いびきは、空気の通り道である気道が狭くなっているサインです。特に、いびきが突然止まり、その後に「ガハッ!」と大きな音で再開する場合は、気道が完全に塞がっている証拠です。

このとき、体内は深刻な酸素不足に陥り、心臓は一生懸命に血液を送り出そうとして血圧が急上昇します。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を放置すると、高血圧のリスクは約3倍、脳卒中や心筋梗塞のリスクも数倍に高まることが報告されています。

今日から取り組める家族も安心の生活習慣

まずは、寝る時の姿勢を少し工夫するだけでも変化が出ることがあります。日常生活で意識したい3つのポイントをまとめました。

横向きで寝る 仰向けは重力で舌が喉に落ち込みやすいため、抱き枕などを使って横向きの姿勢を保つと、いびきが軽減しやすくなります。
寝酒を控える アルコールは筋肉を緩ませる作用があるため、喉の塞がりを悪化させる原因となります。
枕の高さを見直す 高すぎる枕は首が折れ曲がり、気道を狭くしてしまいます

 

著者・監修:さくのやま内科・呼吸器内科院長 岩田 晋

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