ぜんそくの治療
一般的にぜんそくと呼ばれる病気は、正式には気管支喘息といいます。これは空気の通り道である気道に、慢性的な炎症が起こることで気道が狭くなってしまう疾患です。名古屋市緑区の「さくのやま内科・呼吸器内科」では、日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会専門医という3つの専門医資格を持つ院長が、精密な診断とオーダーメイドの治療を提供します。長引く咳や息苦しさを、体質や年齢のせいだと諦めず、呼吸のスペシャリストである当院へぜひご相談ください。地域のみなさまが安心して呼吸できる毎日を支えることが、私たちの使命だと考えています。
ぜんそく(気管支喘息)の主な症状とセルフチェック
ぜんそくの症状は、一時的に治まったとしても、気道の炎症そのものが消えたわけではありません。放置すると炎症が悪化し、発作が起きやすくなるため、早期発見が重要です。
ぜんそくに見られる代表的な症状
ぜんそくに見られる主な症状には、以下のようなものがあります。これらの症状が夜間や早朝に強くなる場合は、特に注意が必要です。
| 喘鳴(ぜんめい) | 息をするときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音が鳴る。 |
|---|---|
| 咳・痰 | 特に夜寝るときや、明け方の決まった時間に咳が止まらなくなる。 |
| 呼吸困難 | 胸が苦しくなったり、息が吸いにくくなったりする。 |
| 胸の圧迫感 | 胸が締め付けられるような違和感を感じる。 |
ぜんそくの症状が悪化しやすい場面
ぜんそくの症状は、常に一定ではなく、周囲の環境や体調の変化によって変動しやすいという特徴があります。どのような場面で呼吸が苦しくなるかを確認しておくことが、適切な診断につながります。
季節の変わり目や天候の変化
気温が急激に下がる時期や、台風などの低気圧が接近しているときは、気道が敏感になりやすいため、症状が出やすくなります。また、冷たい空気を急に吸い込んだ際にも、気管支が収縮して咳き込むことがあります。
夜間から早朝にかけての時間帯
体内のリズムや自律神経の影響で、夜間は気道が狭くなりやすい傾向にあります。布団に入った直後や、朝方のまだ暗い時間に激しい咳で目が覚めてしまうのは、ぜんそくによく見られるパターンです。
ぜんそくを引き起こす原因と悪化の要因
ぜんそくの発症には、もともとのアレルギー体質などの遺伝的要因と、生活環境における環境要因が複雑に絡み合っています。何が刺激となって症状が起きているのかを知ることで、効果的な対策を立てられます。
アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)
アレルギーの原因物質を吸い込むことで、気道の炎症が引き起こされます。当院では採血検査を行い、ご自身がどのような物質に対してアレルギーを持っているかを確認することが可能です。
| ハウスダスト | 室内にあるチリやホコリ、ダニの死骸など。 |
|---|---|
| ペットの毛 | 犬や猫などのフケや毛が原因となることがあります。 |
| 花粉 | スギやヒノキだけでなく、イネ科やブタクサなどの草木も原因となります。 |
| カビ | 湿気の多い場所に発生する真菌が刺激になる場合があります。 |
花粉症などのアレルギー症状でお悩みの方は「花粉症の治療」のページも併せてご覧ください。
アレルゲン以外の主な誘発因子
アレルギー以外にも、日常生活の中には気道を刺激する要素がたくさんあります。これらをできるだけ避けることが、症状の安定につながります。
風邪やインフルエンザなどの感染症
ウイルス感染によって気道の粘膜が傷つくと、炎症がひどくなり、ぜんそくの発作が誘発されやすくなります。風邪を引いた後にいつまでも咳が続く場合は、単なる風邪ではなくぜんそくの症状かもしれません。
タバコの煙や強い匂い
タバコの煙は気道にとって非常に強い刺激物となります。ご自身が吸わなくても、周囲の煙を吸い込む受動喫煙だけで症状が悪化することもあります。また、香水や洗剤の強い香り、ペンキの匂いなども原因になり得ます。
禁煙を検討されている方は「禁煙治療」のページをご参照ください。
ぜんそくの種類とそれぞれの特徴
一口にぜんそくと言っても、その現れ方は人それぞれです。近年では咳だけが続くタイプも増えており、適切な見極めが重要です。
気管支喘息(典型的なぜんそく)
いわゆる典型的なぜんそくです。気道の炎症によって気管支が狭くなり、喘鳴や息苦しさを伴います。小児期から続いているケースもあれば、大人になってから初めて発症する方も少なくありません。
大人のぜんそくは、環境の変化やストレス、過労などがきっかけで発症することも多いのが特徴です。適切な治療を行わずに放置すると、気道の壁が厚く硬くなってしまい、元に戻らなくなるリスクがあるため、早めの受診が大切です。
咳喘息(せきぜんそく)
ゼーゼーという音や息苦しさはなく、乾いた咳だけが長く続くタイプです。風邪薬を飲んでも効果が乏しく、3週間以上にわたって咳が続く場合はこの可能性を考えます。治療を怠ると、約30から40パーセントが本格的な気管支喘息に移行するとされています。
アスピリン喘息(鎮痛薬誘発喘息)
痛み止めや解熱剤などの薬を使用した際に、激しい発作が起きるタイプです。成人ぜんそくの方の約10パーセントに見られると言われており、特定の成分に対して過敏に反応してしまいます。市販薬の使用でも起きる可能性があるため注意が必要です。
呼吸器専門医による精密なぜんそく検査
さくのやま内科・呼吸器内科では、呼吸器疾患のスペシャリストとして、精密な検査機器を用いた診断を行っています。現在の気道の状態を客観的に把握することが、治療への近道です。
当院で実施している呼吸機能検査
当院では、一般的な肺機能検査に加え、患者さんの負担が少ない最新の検査手法を取り入れています。これにより、微妙な気道の変化を捉えることが可能です。
呼気一酸化窒素測定検査(NO検査)
吐き出した息の中に含まれる一酸化窒素の濃度を測定します。この数値が高いほど、気道にアレルギー性の炎症が起きている可能性が高くなります。10秒間ほど息を吐くだけで、炎症の程度を数値化できるのが特徴です。

呼吸抵抗測定(MostGraph:モストグラフ)
普通の呼吸をしているだけで、気道の狭くなり具合を測定できる検査です。呼吸のしづらさをグラフやカラーのビジュアルで確認できるため、ご自身の状態を非常に理解しやすいというメリットがあります。



ぜんそくをコントロールするための治療法
ぜんそく治療のゴールは「症状が出ない状態を維持し、健康な人と変わらない生活を送ること」です。現在は、気道の炎症を抑える非常に優れたお薬が普及しています。
薬物療法による徹底した管理
治療の基本は、毎日継続して行う長期管理薬です。発作が起きたときだけ薬を使うのではなく、炎症を根底から抑え続けることが最も重要です。
| 吸入ステロイド薬 | 気道の炎症を直接抑える、治療の要となるお薬です。 |
|---|---|
| 長時間作用性β2刺激薬 | 狭くなった気管支を広げ、呼吸を楽にする効果が持続します。 |
| ロイコトリエン受容体拮抗薬 | アレルギー反応を抑え、気管支の収縮を抑制する飲み薬です。 |
| 生物学的製剤 | 重症で既存の治療では改善が不十分な方に対し、注射薬を用いることがあります。 |
吸入指導の重要性と副作用対策
吸入薬は、正しく吸い込まなければ薬が気道まで届かず、十分な効果が得られません。当院では、それぞれの吸入デバイスに適した吸い方を、医療スタッフが丁寧にサポートいたします。
また、吸入ステロイド薬を使用すると、稀に「声がかすれる」「口の中が荒れる」といった症状が出ることがあります。これらは吸入後のうがいを徹底することで、大幅に軽減できます。不安がある場合は、デバイスの変更なども含めて対応いたします。
ぜんそく治療に関するよくある質問(FAQ)
| Q1. 症状がないときは薬を休んでも良いですか? | A1. 自己判断での中断は避けてください。ぜんそくは、症状がないときでも気道に慢性的な炎症が隠れています。薬をやめてしまうと、再び炎症が強まり、大きな発作につながる危険があります。 |
|---|---|
| Q2. 大人になってから発症することもありますか? | A2. はい、大人になってから初めてぜんそくになる方は非常に多いです。成人ぜんそくの多くはアレルギー以外の要因も関わっており、風邪やストレスが引き金になることもあります。 |
| Q3. 子供の頃のぜんそくが再発したのですが? | A3. 子供の頃に一度寛解したと思っていても、大人になってから再燃することがあります。妊娠や出産、加齢、住環境の変化などがきっかけとなります。現在の治療法は昔と大きく異なっていますので、改めて受診をお勧めします。 |
| Q4. 運動をしても大丈夫ですか? | A4. 適切にコントロールができていれば、運動制限は必要ありません。むしろ、健康な方と同じようにスポーツを楽しめる状態を目指すのが治療の目標です。 |
呼吸器のスペシャリストとして皆様をサポートします
名古屋市緑区の「さくのやま内科・呼吸器内科」院長の岩田晋です。私は、呼吸器専門医、アレルギー専門医として、長年にわたり多くの呼吸器疾患に向き合ってまいりました。ぜんそくは、決して「治らないから付き合っていくしかない」と諦める病気ではありません。適切な診断とご自身に合ったオーダーメイドの治療を行うことで、健康な方と何ら変わらない生活を送ることが十分に期待できます。
当院では、MostGraphやNO検査といった、気道の状態をビジュアル化できる検査機器を揃えています。「なぜ苦しいのか」「どのくらい改善しているのか」を患者さんご自身の目で見て納得していただけるよう、丁寧な説明を心がけています。咳が止まらない、胸がゼーゼーするといった症状でお困りの方は、徳重や大高からもアクセスの良い当院へぜひご相談ください。あなたがまた清々しく呼吸できる日を取り戻せるよう、全力でサポートさせていただきます。
当院の診療理念などについては「当院の特徴」のページもご覧ください。初診の方も、安心してお越しください。
